恵那 銀の森 公式ブログ

岐阜県の恵那山のふもと「恵那 銀の森」。四季折々の季節を告げる木々と小川のせせらぎに包まれた小さな森の中で、おいしい・のんびり・たのしい時間をお過ごしください。

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カオスすぎる!?森づくり計画

投稿日:2023年1月19日 更新日:

おせちメーカーとして約半世紀の歴史を刻む、恵那銀の森。創業者・
渡邉大作の夢「森と共生したい」という強い想いからゴルフ場跡地を買い
取り、この跡地を森に還す森づくり事業を2020年にスタートさせました。

このブログでは、この事業を担う、私たち「3代目森の番人」2名の夢と希望、
ワクワクだけでなく、苦悩やつぶやきもお伝えしたいと思います。

今回は、現在進んでいる森づくり計画について、ご報告させてください。

昨年夏、私たちは森づくりをしていく方向性のひとつとして、今までに
経験のない、斬新な技法を取り入れることにしました。

その名は、パーマカルチャーデザイン。自然とともに歩み、人も
自然も潤すという、サスティナブルかつ優れた技法です。

ともに歩んでくださる講師には、合同会社パーマカルチャー
デザインラボの庄司正昭氏を招へい。秋までは、風や水、
太陽、土地の傾斜、土地の履歴などあらゆる側面から
ゴルフ場跡地を解剖し、それと並行して、コンセプトを
どのようにしていくか、悩みつつもまとめてきました。

その後、晴れて森づくり計画がスタートを切れたのは、
11月!しかし私たち三代目森の番人は、ここで大きな大きな
”壁”にぶつかります。

会議室にこもって、考え、考え、考え抜いて、図面づくり。
でも、まったく図面に落とせないのです。

「テラスがあったら、ここでハーブティーが飲めるかな」
「ここに道をつけたら、行き来できるね」
「しっかり土づくりの様子を見てもらいたい」
「管理のための車道と、散歩道をどこに配置しようか」
ふわふわと、浮かんでは消えるアイデア…。

それもそのはず。これまで、私たちふたりは自然ガイドや林業の
経験こそあれど、造園経験や大規模な自然の管理経験、施工経験も
なく、実現するための視界がまったく開けなかったのです。

特にパーマカルチャーデザインの難しいところは、単に施設や
植栽をつくればいいのではなく、そこになるべく多くの
意味合いを持たせることを求められます。

たとえば、ベンチをつくるならその下が枝葉を入れるコンポストに
なっている。植林するならば、それが防風や日陰づくり、収穫を
兼ねるものにする…といったように。

こうした「多重性」を奏でる設計を組み込んでいくことを
求められます。図面だけで考えるのは非常に難しいため、
私たちは会議室とフィールドを行ったり来たり…。

その様子は、まるでウロウロ、オロオロする獣のよう
だったのではと思います(笑)

頭がこんがらがり、カオス状態になった私たち。

なんとか感覚をつかむため、フィールドにロープを設置し、
散歩道やガーデンの大きさをつかむよう励みました。
こうしてほんのわずかずつながら、計画が
進んでいます。

年末、年明けとすでに合宿体制を敷いて進める、森づくり計画。
正直なところ、ガーデンデザインを現実にしていくためには、
まだまだ乗り越えるべきハードルがてんこもりです。

皆さんをお招きし、笑顔になっていただくためには、
どうすれば使いやすいものになるのか。

単に使いやすいだけでなく、どのように自然に
配慮するのか。

車を乗り入れるエリアは、どのように養生すればいいのか。

人はどのくらいの人数をお招きできるようにするのか。

建物をつくるなら、どうやってアクセスしていただくのか。

そのための駐車場は…

日々こうしたことを考えていくと、つねに混乱(錯乱?)している
状態に。大変な負担がのしかかっている…といっても、なかなか
この苦労は、文面で伝わるものではありません。

それでもあきらめずに取り組めるのは、小さいながら一歩一歩未来に
向かって進んでいる…というわずかながらの光明があってこそ。
必ずや、皆さんを笑顔にする森をつくれるよう、
これからも計画業務にまい進します!!


恵那銀の森は、人と森が共生できる社会を目指し、人と森をつなぐ場所づくりの
ひとつとして、閉鎖されたゴルフ場を人が集える場所にしていく「森づくり事業」
を進めています。 いつの日が子どもの笑顔があふれ、人々が森の癒しを感じて
もらえる森ができる日まで。私たちの取り組みは続いていきます。
http://ginnomori.info/shisetsu/ginnomori_vision.htm

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