おせちメーカーとして約半世紀の歴史を刻む、恵那銀の森。創業者・
渡邉大作の夢「森と共生したい」という強い想いからゴルフ場跡地を買い
取り、この跡地を森に還す森づくり事業を2020年にスタートさせました。
このブログでは、この事業を担う、私たち「3代目森の番人」2名の夢と希望、
ワクワクだけでなく、苦悩やつぶやきもお伝えしたいと思います。
今回は、私たち森の番人ブースが登場した、
年末の豊年祭について、ご報告させてください。
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寒気が襲ってきた年末。園内にて豊年祭が行われました。
恒例のおせち販売などもあったなか、私たち森の番人が担当
したのは、こちらもおなじみ「門松づくり」。
そして、今年はこちらに加えて、「餅花づくり」も!
餅花とは、枝に紅白のお餅をつけてつくる、お正月飾りの一種のこと。
現在では、今回のイベントのように着色した紙粘土を使うことも
増えているようですが、本来は本物のお餅をエノキやヌルデなどの
枝につけて飾るもの。
なお、このお餅を小正月に食べると、今年一年、無病息災で
過ごせるのだとか…。古き良き日本人の温かさを感じる、
縁起物なのです。
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さて、毎年行なっている門松づくりですが、今年は少し趣向を変えて…。
太い竹の鉢と3本の細い竹は準備しつつも、それらを組むところから、
皆さんに体験していただきました。
じつは3本の竹を斜めに切った面をそろえて組み合わせるのが、
少しコツのいるところ。しかし、いちばんオイシイ、
おもしろいところでもあるんです。
今年は2代目森の番人も登場し、お客様をサポート。
竹の切断面をそろえたところで、長さがどうしても抜きんでたものに
ついては、ご自身にて長さを調整していただきました!
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無事に竹の長さ調節ができたら、テープで留めて立てて、飾りつけ。
「松・竹・梅」のおめでたい素材、そしてナンテンやクロガネモチ
といった実ものを組み合わせて、カラフルかつ見栄えがするように
していきます。
どうやって飾るの?そんな風に悩んだ時には、森の番人が
ささっとサポート。「皆さんのセンスで、自由にやりましょう」を
基本にしつつも、マツの葉がなるべく内側を向くように、など
全体のバランスについてコメントさせていただきました。
餅花については、自由にペタペタ…。
こちらは子どもたちの感性で、とても華やかに仕上がりました。
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寒い外会場で、ストーブを焚きながら和気あいあいの門松づくり。
そして、森の枝を活かした、カラフルな餅花づくり…。
こうしてみんなでやるからこそ楽しく、やりがいもあるという
ものです。なにより、「できました!!」というときの皆様の表情の、
晴れやかなこと!見ている私たちがうれしくなる、
そんな年末となりました。
現在、絶賛計画中(そして難しくてアタマを抱えています!)の
森づくりですが、こちらも皆様の笑顔を演出するような、
ステキなものにできたら。改めて、森とともに笑顔の
満ち満ちた空間がデザインできたらと、
決意を新たにしたのでした。
感染症もまだまだ収まる気配がありませんが、なにより
皆さまが健やかに新年を迎え、また元気に日常に戻られます
ように…。
今年も、銀の森をよろしくお願いいたします。
恵那銀の森は、人と森が共生できる社会を目指し、人と森をつなぐ場所づくりの
ひとつとして、閉鎖されたゴルフ場を人が集える場所にしていく「森づくり事業」
を進めています。 いつの日が子どもの笑顔があふれ、人々が森の癒しを感じて
もらえる森ができる日まで。私たちの取り組みは続いていきます。
http://ginnomori.info/shisetsu/ginnomori_vision.htm