おせちメーカーとして約半世紀の歴史を刻む、恵那銀の森。創業者・
渡邉大作の夢「森と共生したい」という強い想いからゴルフ場跡地を買い
取り、この跡地を森に還す森づくり事業を2020年にスタートさせました。
このブログでは、この事業を担う、私たち「3代目森の番人」2名の夢と希望、
ワクワクだけでなく、苦悩やつぶやきもお伝えしたいと思います。
今回は、雪にすっぽり包まれた森での発見について、お伝えします。
昨年末から降り始めた雪。毎年恒例の門松づくりを行なうため実ものを採集に行くと、
クラブハウス脇のナンテンにも、雪がどっかり積もっていました。「“難を転ずる”=
ナンテンが、すでに受難…!」とツッコミたくなります(笑)。植物にとっては災難も
あるでしょう。でも、森の番人にとって、雪は歓迎すべきことなんです。
なぜなら、普段はなかなか出会えない野生動物の足跡がしっかりと残っているから!
「フィールドサイン」と呼ばれる足跡やフンは、動物の暮らしがわかる、貴重なヒント。
クラブハウスのゲート付近は彼らの“横断歩道”となっており、さまざまな動物たちが
森から登場し、また消えていく様子が見て取れました。
こうした足跡から、森の登場人物を推定するのも楽しみのひとつ。「この三つ又の足跡は、
ある程度大きな鳥。キジかな?」と思いをめぐらせていると、茂みの中に身を潜めていた
キジと、バッチリ目が合いました。なんといいタイミングでの答え合わせでしょうか。
気になったのは、意外と歩幅が大きいことです。私が運転するクルマの音で、驚かせて
しまったでしょうか?ビックリさせてゴメンよ~。
これはネコの足跡にも似ていますが、ネコは爪を隠して歩くので、爪痕が残らないはず。
ということで、イヌ科(タヌキかキツネ、または散歩に来たイヌ)かなと思いました。
ただ、足跡が多く、サイズが小さいものも交じっているようなので、ひょっとすると、
種類が混ざっているかもしれません!
三つ目の足跡は溶けていてうっすらと肉球が見えるだけで、誰のものかわかりません。
ほぼストレートに歩いており(タヌキはイメージ通り、うろうろします。笑)、
前足と後ろ足が重なるので、キツネでしょうか?うーん。2個セットのパターンに
なる足跡って、あまりないんですよね。よってこれは、今後の課題…と先送りしたい
ところですが、いつも雪&足跡があるわけではないんですよね。誰か、教えてくださ~い!
こうして見てみると、時間帯こそずれているのでしょうが、キツネやタヌキ、イヌや
キジがマイペースに遊ぶという、彼らの日常生活が垣間見えます。まるでこれは、
日本昔話の世界のようですね!
カモシカやイノシシなど普段から痕跡が目立つ動物だけでなく、小さないのちが数多く
息づく、銀の森キャンパス。私たちも森づくりに挑むにあたり、彼らとのつながりを
大切に紡ぎ、ともに歩んでいけたらと想いを新たにした年末とお正月。
今年も、森をめぐるさまざまなドラマ、そしてちょっぴり私たちの悩みゴトも
お伝えできるかと思います。ぜひ本年も、本ブログをご笑覧ください。
恵那銀の森は、人と森が共生できる社会を目指し、人と森をつなぐ場所づくりの
ひとつとして、閉鎖されたゴルフ場を人が集える場所にしていく「森づくり事業」
を進めています。 いつの日が子どもの笑顔があふれ、人々が森の癒しを感じて
もらえる森ができる日まで。私たちの取り組みは続いていきます。
http://ginnomori.info/shisetsu/ginnomori_vision.htm