おせちメーカーとして約半世紀の歴史を刻む、恵那銀の森。
創業者・渡邉大作の夢「森と共生したい」という強い想いから
ゴルフ場跡地を買い取り、この跡地を森に還す森づくり事業を
2020年にスタートさせました。
このブログでは、この事業を担う、私たち「3代目森の番人」
2名の夢と希望、ワクワクだけでなく、苦悩もお伝えしていけたらと思います。
今回は、4年目を迎えた「ドングリ拾い」について、お話させて
いただきたいと思います。
2018年から、地元保育園やこども園を招いて行なうようになった恒例
行事「ドングリ拾い」。このイベントは、森のなかで子どもたちが
ドングリを拾い、それを苗ポットに植えるというもの。やることは
シンプルですが「子どもたちの小さな手で、広大なゴルフ場に森を
紡ぎ出したい」という願いが込められています。
さて、本年初のドングリ拾いにやってきてくれたのは、坂本さくら
こども園、にしこまの森こども園、めぐみ保育園の年長さんたち。
総勢58名の子どもたち=ドングリ拾い職人たち(!)は、元気いっぱい
にクラブハウスへ集合すると、森のなかへと歩みを進めました。
森のなかでは、そこにも、ここにもドングリが!
「あった!」「こっちにもあるよー」「あ!この赤い実なに?」
「キノコもあった!」「セミの抜け殻発見~」「マツボックリも
あるじゃん」…ドングリ以外のさまざまな発見を楽しみながらも、
子どもたちのドングリ入れ(手作りしてきた園も!)はみるみる
いっぱいに。
30分ほど経てば、すでにみんなの袋は収穫でいっぱい!これを
いったんクラブハウスへ持ち帰り、苗のポットに植え付けていきます。
今回用意したのは、「ロングポット」という深~いポット。高さ20cm
にも及ぶこのポットは、主にバラや果樹用として使用されるという
ことですが、森の番人が通う森林文化アカデミーの教授によれば、
ドングリにも向いているとのこと。根を深く張るドングリとしては、
こうしたポットが最適というわけです。いっぱいの土に、しっかりと
根っこを張ってほしいですね。
こうして”大活躍”を終えた子どもたちはお弁当を食べ、中津川市立図書館
のボランティアさんによる紙芝居をじっくり楽しんで…その後は、
お楽しみの散策&フリータイム!
広~い草原となっているゴルフ場を野生動物のように駆け巡り、斜面を
転がり、カキの実を見て、池をのぞき込んで…とおおはしゃぎ。とっても
楽しそうな様子に、スタッフもご満悦でした^^
ロングポットで育成する苗は、これから恵那銀の森園内でじっくりと
育みます。のびのびと根っこを出すドングリは、これからどんな
成長を見せてくれるのでしょう?すくすくと元気に、そしてしなやかに
育ったドングリが大樹となり、いつの日か大人になった子どもたちが、
家族連れで森を訪れてくれたら…。森のポテンシャルと夢が膨らむ、
とても素敵な時間でした。
恵那銀の森は、人と森が共生できる社会を目指し、人と森をつなぐ
場所づくりのひとつとして、閉鎖されたゴルフ場を人が集える場所に
していく「森づくり事業」を進めています。 いつの日が子どもの笑顔が
あふれ、人々が森の癒しを感じてもらえる森ができる日まで。
私たちの取り組みは続いていきます。
http://ginnomori.info/shisetsu/ginnomori_vision.htm