本日は雨。この“自然の恵み”を利用しようと、
昨日は選抜したドングリの苗を、畑に移植してきました。
2年にわたって園内で育成してきたドングリの苗。先日
つくった畑で大きく育てて、将来は森へ植樹します。
まずはチョークで、シートにマーキング。
苗同士の間隔は、50cm。これから植える苗の数が
300以上もあるので、のびのびと枝葉を広げられるように、
横並びにならないように。
マーキングが終わったら、ポンポンと苗を置いていき、
シートに穴を開けて土を掘って、土の湿度をチェック。
しっとりとした土を確認したら、ポットから苗を出して、
植えていきます。ちゃんと大きくなるんだぞ…。
そんな願いを込めて、一つひとつ。
苗を植えた直後は、どうしてもポットの土の外側に
空気の層ができてしまいます。これを解消するため、
よ~く水をまいて空気が抜けたら、この日はおしまい。
苗の数がとても多いので、
これ以外の苗植えは地域の子どもたちにお手伝いしてもらいます。
子どもたちとの共同作業にむけての準備は万端です!
さて、作業を終えたころ、草刈りから戻った初代・森の番人
から苗の管理を教えていただきました。
●水やりは朝いちばんに
木そのものの温度を下げると、根腐れが起こりやすくなる
●根の回りを少し押さえて、シートにくぼみをつくる
雨水がたまりやすくなって、乾燥防止になる
●苗が二股になったら、健康なほうを残す
元気な芽に栄養分を回してやる
●夏過ぎに「土用芽」が出てきたら注意
土用芽は夏が終わると寒さで枯れることが多いので、
窒素の少ない肥料をまいて、木質化させる
山師として手掛けてきた木々の山採り(山から移植)、
そして今も担う年間140枚の水田。
その膨大な経験値から培った番人の言葉は、まさに至宝です。
「木は強い。この苗なら大丈夫!」。その太鼓判を
信じましょう。
ゴルフ場内では、ドングリの「もと」(雌花)が咲き始めました。
苗たちもぐんぐん成長して、将来は花実をつけられるくらい、
デッカクなってほしいです。