恵那 銀の森 公式ブログ

岐阜県の恵那山のふもと「恵那 銀の森」。四季折々の季節を告げる木々と小川のせせらぎに包まれた小さな森の中で、おいしい・のんびり・たのしい時間をお過ごしください。

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初代森の番人に学ぶ、”森のシゴト”

投稿日:2021年11月7日 更新日:

おせちメーカーとして約半世紀の歴史を刻む、恵那銀の森。
創業者・渡邉大作の夢「森と共生したい」という強い想いから
ゴルフ場跡地を買い取り、この跡地を森に還す森づくり事業を
2020年にスタートさせました。

このブログでは、この事業を担う、私たち「3代目森の番人」2名の
夢と希望、ワクワクだけでなく、苦悩もお伝えできたらと思います。

さて今回は、おせちの新工場建設時に伐られてしまった木について
の続報を伝えさせてください。

※前回の記事は「チェンソーアーティスト・太田和徳さんとの
初コラボ!」https://ginnomori.info/blog/archives/1098

今回は、初代森の番人とのお仕事を通じて感じたオドロキ&
ほっこりをリポートさせていただきたいと思います。

↑チェンソーアーティストや、岐阜県立森林文化アカデミーへの提供
などを行なってきましたが、いまだ山積みだったのです

いろいろな方に引き取っていただき、森のいのちの有効活用が
進んだわけですが、まだまだ木材は残っていました。しかし、
確実に劣化は進んでいます。これをどうするか、初代森の番人
夫妻に相談したところ…。

「まだ利用する人もいるかもしれんから、とりあえず
動かそうか。今からやろう」。

ん?動かすっていっても…。直径40cm×2m、ほかにも直径60cmもの
材がゴロゴロあるのです。ちなみにこれ、1本が100kg以上のもの。
男手ふたりでは到底扱えないほどの重さなのです。

うろたえ過ぎな私を尻目に、初代は手早く準備を始めました。
用意したのは…
 ・トビ(金具の先がトビのくちばしのようにとがった専門道具)
 ・旧ゴルフ場で活躍していた、オンボロ軽トラ(失礼ながら…)
 ・古~い滑車
 ・長さ2m×厚み2cmほどの板2枚
 ・トラロープ1本(工事現場に良くある、アレです)

これっぽっちの道具で、巨大丸太を運ぼうというのです。
ところが、そこはさすが初代。トビを丸太に突き刺すと難なく
動かし、たったひとり手作業で、軽トラに立てかけた板の
ところまで引いていきます。

板の下まで持ってきたら、ここからはトラロープ&滑車の出番。
軽トラに固定した滑車に通したトラロープを丸太に引っ掛け、
初代の奥様が引っ張ります。

滑車があることで、本来は”不安定な足場で木材を持ち上げる”
という作業を、”安定した足場でロープを下に引っ張る”という
軽作業に変換するというわけです!昔ながらの知恵ですね。

ただ、滑車&トラロープだけでは丸太を持ち上げられません。
ここからは3人の共同作業。トラロープを引きつつ男手ふたりが
丸太を転がして、軽トラに積み込みます。無事に積み込めたら、
材が落ちないよう固定して移動&木材を降ろし、また積んで…
の繰り返し。

2日目午後からは私の都合がつかず参加できなかったのです
が、3日目に見たらスッカラカン。ご夫妻はほぼ人力での移動を
あっさり完了してしまわれました…。

感心したのは、初代のトビの使い方。こじって木材を浮かし、
木材の方向を自在に変え、丸太の山が崩れないように絶妙な
コントロールをしていきます。木を伐って市場に運ぶ「山師」
ならではの超スキル!そのたくましすぎな背中を、たっぷりと
拝見いたしました。

今も恵那の山中に暮らし、田畑を耕作し、森で木を伐る初代。
決して高い技術を誇ることはありません。丸太を運びつつ
ふと山を見ながら、ぼそりとひと言…。
「自然の美しさに叶うものは、何もない」。

人生の長い時間をかけて自然と向き合い、想い、愛してきた初代が
発する言葉。オドロキと心地よい疲労に包まれたカラダに、
豊かな感情がじんと響きます。

私が3代目として勤務を始めて、まだ2年目。初代との仕事時間は、
まだ数回。これから冬に向けて、ともに働き、技術を学び、自然に
掛ける想いを存分に受け継ぎたい。それを森づくりに活かすのが、
「森の番人」のミッションなのだと、改めて実感できたのでした。




恵那銀の森は、人と森が共生できる社会を目指し、人と森をつなぐ
場所づくりのひとつとして、閉鎖されたゴルフ場を人が集える場所に
していく「森づくり事業」を進めています。 いつの日が子どもの笑顔が
あふれ、人々が森の癒しを感じてもらえる森ができる日まで。
私たちの取り組みは続いていきます。
http://ginnomori.info/shisetsu/ginnomori_vision.htm

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