おせちメーカーとして約半世紀の歴史を刻む、恵那銀の森。
創業者・渡邉大作の夢「森と共生したい」という強い想いから
ゴルフ場跡地を買い取り、この跡地を森に還す森づくり事業を
2020年にスタートさせました。
このブログでは、この事業を担う、私たち「3代目森の番人」2名の
夢と希望、ワクワクだけでなく、苦悩もお伝えできたらと思います。
さて今回は、前回に引き続き行なわれた「ドングリ拾い」、そして
育成中の苗木についてレポートさせていただきたいと思います。
今年4年目を迎えた、ドングリ拾い。”小さな手から大きな森が
生まれる”、そんな夢を実現すべく行なわれるこのイベントに、昨日は
坂本こども園の年長さん・年中さん総勢73名が参加してくれました。
森では、珍しいドングリも見つけられたようで…。
「でっかいドングリあった!」。大きな声に振り向くと、子どもたちの
指先よりはるかに大きな、びっくりサイズのドングリが。これを
植えたら、『ジャックと豆の木』みたいな大木が生えてくるかも⁉
「このドングリ、なんかへん!」。そんな声の主を見ると、そこには
珍妙なカタチのドングリが。「これ、おしりたんていの顔みたい」。
これを植えたら、マンガチックな木になるのかもしれません。
想像をかき立ててくれるドングリは、いつ見てもおもしろいものです。
たくさんのドングリを拾ったあとは、ひとりにつき3つの苗ポットを
配り、めいめい植えてもらいました。この苗ポットは、恵那銀の森
園内に持ち帰り、育成します。
持ち帰ってきたポットからちょこんとのぞいたドングリを見ると、
帽子をかぶっていたザラザラの部分が上向きになっていました。
これは、根が出る方向を考えたからこその植え方です。子どもたち、
ドングリのことをきちんと考えてくれていたんですね。
植え方や土の量をチェックしたあとは、たっぷりと水をやります。
植えたてのポット内の土は、空気をたくさん含んでおり、スポンジの
ようにすき間だらけ。水やりで余分な空気を追い出して土を引き締め、
ドングリが根を張りやすい環境をつくってあげます。あとは、「元気
に育って!」と声をかけるばかり。そのたぐいまれな生命力を信じて、
来春までお休みです。
ちなみに、苗木が成長していくと…左から1年目→2年目→3年目の
ように大きく、太くなっていきます。3年目には畑に植えて、
さらに大きくなったら森づくり用の苗として、ゴルフ場跡地に
植樹するのです。
250個もの苗ポットができた今年のドングリのうち、どれだけが
芽吹き、丈夫な苗に育っていってくれるでしょうか。今から楽しみ
でたまりません。この場を借りて、ご協力いただいた園には御礼
申し上げます。
子どもたちの小さな手、元気な声、無限に思えるほどのエネルギー。
それらすべてを余すところなく森のチカラにつなげられるよう、
じっくりと苗木を育てていきたいと思います。
恵那銀の森は、人と森が共生できる社会を目指し、人と森をつなぐ
場所づくりのひとつとして、閉鎖されたゴルフ場を人が集える場所に
していく「森づくり事業」を進めています。 いつの日が子どもの笑顔が
あふれ、人々が森の癒しを感じてもらえる森ができる日まで。
私たちの取り組みは続いていきます。
http://ginnomori.info/shisetsu/ginnomori_vision.htm