恵那 銀の森 公式ブログ

岐阜県の恵那山のふもと「恵那 銀の森」。四季折々の季節を告げる木々と小川のせせらぎに包まれた小さな森の中で、おいしい・のんびり・たのしい時間をお過ごしください。

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おせちと森

投稿日:2021年12月1日 更新日:

おせちメーカーとして約半世紀の歴史を刻む、恵那銀の森。
創業者・渡邉大作の夢「森と共生したい」という強い想いから
ゴルフ場跡地を買い取り、この跡地を森に還す森づくり事業を
2020年にスタートさせました。

このブログでは、この事業を担う、私たち「3代目森の番人」2名の
夢と希望、ワクワクだけでなく、苦悩やつぶやきもお伝えしたいと思います。
今回は、森づくり事業とおせちのかかわりをご紹介させてください。

「ヒバを採ってきてほしい」。紅葉がピークを少し過ぎたころ、本社のおせち
事業部から依頼が舞い込みました。上の写真のなかで、池に映り込む背の高い
常緑樹が、ヒバ。この葉をアワビなどの下に敷くことで、食材に殺菌効果を
もたらしつつ、清々しいお正月を演出するのです。

すっくと立つヒバの姿は、丸っこい樹形になるコナラなどとはまた違う、
凛とした美しさがあります。この枝葉を少しだけおすそわけしてもらい、
おせちの重箱に加えるのです。

ところで、「ヒバ」というのは俗称で、正式な名前は「サワラ」(椹)です。
木曽地方では、おひつの材料として活用されてきた、ニッポンを感じさせる
樹木の一種。ヒノキ科ということもあって、全体の印象はヒノキそっくり!

サワラの葉っぱを裏返してよーく見ると、ヒノキとは異なる白い模様が
あります。この斑点を4つセットで無理やりつなぎ、アルファベットの
「X」や「H」に例えることも多いのだとか。

こちらはヒノキの葉っぱの裏側。先ほどと同様、アルファベットに例えると
「Y」の字がずらっと並んでいます。ある意味で壮観ですね!これに加えて、
葉先がとがらないので、サワラと見分けがつくのです。

さて、本題の採集に戻りましょう。手順としては、
 ①幹から枝を切り
 ②剪定ばさみで少し短くして
 ③コンテナに入れる
という流れ。とても簡単そうに見えますが、樹高が高いサワラから枝を
採るときには、脚立が必要になることもしばしば。また、自然のものだけに
クモの巣などが付着しているケースもあります。おせち工場でしっかり洗浄
するとわかっていても、異物混入にならないよう、チェックが必要です。

作業中、ふと見るとハラビロカマキリの卵がくっついていました!彼らは
比較的高いところに産卵するカマキリの一種なので、サワラは魅力的な存在
なのでしょう。この枝はサワラの枝にそっと差して、戻しておきました。

おせちの彩りに活用できるだけでなく、意外なくらい小さな生き物との
かかわりも持つサワラ。ゴルフ場跡地にある樹木の一つひとつが、森のいち
キャラクターとしてどんな働きをしているか、もっと理解を深める必要が
ありそうです。私たちがきめ細やかな知識を得ることができれば、きっと
地元の生態系と共生する、サスティナブルな森ができるはずです。

未来の森を担うかもしれない、一本の木が教えてくれたこと。
この大切なメッセージをしっかりと胸に刻みつつ、
私たちは今日も森づくりに励みます。



恵那銀の森は、人と森が共生できる社会を目指し、人と森をつなぐ
場所づくりのひとつとして、閉鎖されたゴルフ場を人が集える場所に
していく「森づくり事業」を進めています。 いつの日が子どもの笑顔が
あふれ、人々が森の癒しを感じてもらえる森ができる日まで。
私たちの取り組みは続いていきます。
http://ginnomori.info/shisetsu/ginnomori_vision.htm

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