銀の森の遊歩道に流れる阿木川。
その河川敷を「ササユリいっぱいにしよう!」
というプロジェクトが園内でひっそり進んでいます。
ササユリは恵那の花として有名な花。
山岡町や串原には群生地があり、大切に保護しています。
銀の森の遊歩道にはもともとササユリが自生している所があります。
夏涼しく、乾燥したやせた土地を好み、
冬に厳しい寒さを超えて春に発芽すると言われているササユリ。
この環境に適している地域は日本でもごくわずかで
恵那はこの生育環境に適しているめづらしい地域なのです。
‐ ササユリが花を咲かせるまでかかる月日は7年 –
ササユリが冬をこえて春に芽を出し、球根が大きくなるまで3年。
そして、その球根を植え替えてから4年の月日を経て、
ようやく淡い薄紅色の花を咲かせます。
遊歩道のササユリが花を咲かせた土地、
つまりササユリが芽を出すのにぴったりの条件の土地に
種を植え、芽が出てくる時を待ちます。
発芽したら一つずつ丁寧にポットに移し替え、
球根が大豆の大きさになるまで大切に育てていきます。
一歩一歩、少しずつ歳月を重ねて。
いつか遊歩道がササユリの香りでいっぱいになる日を心待ちにしながら…♪
今年は3年経った球根を遊歩道に植え替え、また新しく種を撒きました。
淡い薄紅色で覆われた里山がみられるまでもう4~7年。
今はじっと芽が出てくる事を待つのみです。
ササユリ香る里山を目指して。
投稿日:2016年2月15日 更新日:
執筆者:銀の森