おせちメーカーとして約半世紀の歴史を刻む、恵那銀の森。創業者・
渡邉大作の夢「森と共生したい」という強い想いからゴルフ場跡地を買い
取り、この跡地を森に還す森づくり事業を2020年にスタートさせました。
このブログでは、この事業を担う、私たち「3代目森の番人」2名の夢と希望、
ワクワクだけでなく、苦悩やつぶやきもお伝えしたいと思います。
今回は、ハロウイン用のかぼちゃづくりについて、お話させてください。
毎年、恵那銀の森の玄関口を彩っているかぼちゃをご存じですか?
オレンジ色の「おばけかぼちゃ」、イエローの「おもちゃかぼちゃ」。
これは毎年、私たちの大先輩である初代森の番人夫妻がつくってくださって
いました。しかし、じつは「年々小さくなる…」という悩みが。
特に先祖代々、大きなかぼちゃをつけるおばけかぼちゃは、年を経るごとに
種の状態が悪くなるのか、小さくなっているといいます。
種ももちろんですが、私たちが森づくりの舞台としているゴルフ場跡地に
設けた畑の栄養分も関係しているのでは、という話もありました。そこで
今年、新たな畑をつくったのが5月23日。
地元の幼保育園を招いてのどんぐり拾いイベントに協力していただいている、
「命をつなぐ森づくりの会」代表・田中孝一さんの自宅にて、土地をお借りし
土づくりを教えていただきました。
そして田中さんが植えてくださった、約1カ月のちの姿がコレ!
すごい伸びを見せていました。
かぼちゃらしい黄色い花も、いくつもいくつもついています。つぼみも
たくさん上がってきており、勢いは十分!
「かなりの栄養が必要だよ」「広い広い畑が必要だよ」
何度も念押しをしていた初代夫妻の言葉の意味が、
ひしひしと感じられました。
今回植え付けていただいたのは、初代森の番人が丹念に育成した2本の苗。
5月当時は高さ15cmほどでしたが、すでに直径3mほどにまでわたって
葉を広げており、そして花でないものがチラリ…。
うん?実がついているわけがないよな、と思って見てみると…。
まさかのまさか。すでに立派な実がついているではありませんか!!
大きさはすでに普通のかぼちゃ3~4つ分くらい。すでに「オバケ」感が
出ていました。
かつては、男性がふたりがかりで運ぶほど大きなものが彩っていたという、
玄関口のおばけかぼちゃ。今年はどこまで行けるのか?
期待に胸が高まります。
初代森の番人が種をまいて育成し、私たちが受け取って田中さんとともに
土づくりをし、”裏”森の番人(!?)・田中さんが植え付けて…。
おばけかぼちゃといういのちのバトンは確実に受け渡されました。
これからも子どもたち、そして恵那銀の森を訪れる皆様の笑顔のため、
チーム森の番人が一丸となって、ハロウインや年末の門松、そして
今後、皆さんをお迎えできるような森づくりに挑んでいけたらと思います。
恵那銀の森は、人と森が共生できる社会を目指し、人と森をつなぐ場所づくりの
ひとつとして、閉鎖されたゴルフ場を人が集える場所にしていく「森づくり事業」
を進めています。 いつの日が子どもの笑顔があふれ、人々が森の癒しを感じて
もらえる森ができる日まで。私たちの取り組みは続いていきます。
http://ginnomori.info/shisetsu/ginnomori_vision.htm